2014年8月18日月曜日

カオスを保持しておくチカラ



槍ヶ岳から、こんにちは!




なんて、、、


昨晩、北アルプスの

槍ヶ岳(3180m)

登山から帰ってきました。

(頂上に誰もいなかったので、雨風ビュービューの中、携帯でなんとか一人撮り敢行!)


槍ヶ岳頂上↓









荒天も荒天!

頂上では風がビュービュー、

雨がバツバツ状態、

とても立っていられる状態ではありませんでした。。。


ゴアテックスも二枚重ねで着て、

靴もモチ、ゴアテックスですが、

ともに中までビチョビチョ、

まぁ今回も(?)、そんな登山でしたが

それなりに楽しかったです(笑)。


前線が停滞していて、

北アルプス一帯は大雨だったようですね。

帰ってからニュースを見て、

北アルプスを含め、各地の山で何人も遭難していたようでびっくりでした。

さもありなん、て感じではありましたが。。。


登山自体、私はすんごい余裕をもった計画を立てていました。

初日は4.5時間の歩行で槍沢ロッジに宿泊。

二日目は3.5時間の歩行で槍ヶ岳山荘に到着(9:30)、

荷物を置いて15分の頂上アタック後、

山荘でだらだらと過ごして一泊。

翌日は

穂高の方に向けて北アルプスを縦走

する予定にしていたのですが、

悪天候のため予定を切り上げ、

朝6時に山荘を出発、

早々に下山し(12:00)、

白骨温泉の宿で

ぬくぬくしていました(笑)。






同じ槍ヶ岳山荘に泊まったときに知り合ったおっちゃんは、

その悪天の中、

穂高の方まで縦走を敢行する

といっていました。


聞くと、縦走はしたことがないが、

剱岳なども登ったこともあるし、

せっかく来たので行けるだけ行ってみる、

とのことでした。


確かに翌日は風は止んでいましたが、

雨は降ったりやんだり、

視界は10mきかないぐらいでした。


一回いったことのあるならまだしも、

始めていくコース、

それも尾根筋の道

この視界の悪い悪天のなか行くというのは、

あまりにリスクが高すぎないのか、、、

私は、先に出発したので、

お気をつけて、、

とだけいって山荘を後にしましたが、

あの人がニュースでいっている

60代の穂高を目指していて行方不明になっている男性

じゃなきゃいいな、、

と思っています。


私は下山しながら、

最近考えていたことと共通するテーマだな、、、

などと思っていました。

それは、

カオスを保持しておくチカラ

ということに関してです。

順を追って説明してみましょう。


私は煩悩の多い人間なので、

常にやりたいことがたくさんあります。

いつも予定が一杯なのです。


で、それをどうしてこなしていくかというと、

まず、やれる、やれない、は別にして、

やりたいこと、やるべきことを紙にすべて書き上げるのです。

(私はこれをいつも筆ペンで書いており、

ついでに筆ペンの練習にもなっています(笑))


本日やりたいこと、

一週間の内にやりたいこと、

一か月のうちにやりたいこと、

一年の内にやりたいこと、

一生のうちにやりたいこと、


だいたいこの5種類のリストを作っています。


で、一番使うのは、

本日やりたいことリスト

ですが、

これは大きさがちょうどいいので、

レシートの裏に書き出しています。

(♪リサイクル、リサイクル!)


で、その思いつくままに書き出した項目に、

赤ボールペンで優先順位をつけていくのです。


それを順にやっていくと、

だいたいですが、大事な事を漏らすことなく、

概ね予定をこなしていくことが出来るのですが、、


ここでやっかいなのが、

どうせだからついでにやってしまおう!

という気持ちがムクムクと湧き上がってきてしまう事なのです。


せっかく優先順位をつけたのだから、

マシーンのようにそれに従って順にこなしていけばいいものを、

たとえば、折角パソコンをつけているのだから、

パソコン関連のこともついでにやっちゃえ、、

なんていって、優先順位の下位にあって、

しかも結構時間もかかってしまうようなことも

ダラダラとやってしまうことがあるのです。


結局その仕事はついでに終わらすことができても、

一日が終わってみると、

優先順位の高いやっておくべきことがこなせていない

なんてことがあり、

オレはいったい、、、

となってしまうことがあるのです(笑)


つまり、

ついでだからやってしまおう、

せっかくなのでやりきってしまおう

という気持ちが働くのです。


それは

物事を未完のまま放置しておくことができない

ということでもあり、

逆にいうと

カオスを保持しておくチカラがあるというのは能力の一つ

なのでは、、

と最近、私はよく思うのです。


世の中には

自閉症

(現在の正式名称は、自閉スペクトラム症

と呼ばれる方々がおり、


--------―----- 参照 ------------------

■変わる主な病名や用語の一覧(日本精神神経学会による)

アルコール依存症         → アルコール使用障害

性同一性障害           → 性別違和

神経性無食欲症(拒食症)     → 神経性やせ症

解離性同一性障害(多重人格)   → 解離性同一症

注意欠如・多動性障害(ADHD) → 注意欠如・多動症

アスペルガー症候群、自閉症    → 自閉スペクトラム症

言語障害             → 言語症

■新しい病気

・カフェイン使用障害

・インターネットゲーム障害

―-------------------------------------


彼らは私たちからみると

どうでもいいこと

にこだわりをもたれており、

それが達成されないとパニックを起こすのです。


でもそのような特性は実は

誰でも大なり小なりもっており

どうせだからやりきってしまいたい

というのもその一端だと思うのです。


私たちは育ってくる中で、

ものごとをキッチリやりきることがいいことだ

という風に知らず知らずの内に教えられてきましたが、

それも程度の問題で、

実は物事をやりきってしまわずに未完のまま、

やりきらないままに放っておけることも、

大切な能力なのではないか、

と最近特に思うようになったのです。


つまり、

うやむやにしておくこと、おけることも、能力の内

なのではないか、ということです。


それは例えば、

上に挙げた登山の例のように、

登りきらないで降りてしまえる能力であり、

また、卑近なところでは、

少し余った食料品を食べずにとっておける能力

であったりもします(笑)。


もう少し大きな所でいえば、

今の中国との仲がこれほどまでに最悪になったきっかけは、


石原慎太郎氏によって

尖閣諸島を“明確に”国有化させたこと

であるように思います。


だいたい人間関係でもそうですが、

じゃあ、この際ハッキリ言うけど、

などといった場合

行きつく先はだいたい見えています(笑)。


売り言葉に買い言葉で

その場は気持ちがスッとするかもしれませんが、

後々お互いにとってあまりプラスにならないケースが多いように思います。


あまり物事をハッキリさせない

人間関係にしても、

好きではないけど 関係を切ってしまわない、

という付き合い方もあるのかなと思います。


当ブログでも何度となく取り上げた

フラクタルをもってくるなら、

自然はフラクタル構造をなしているのです。


人間が美とか面白さとか心地よさを感じるのは、

カオスと秩序の中間あたりなのだそうです。


だから、物事すべてをハッキリさせるのではなく、

ある程度、カオスの部分を残しておくこと、

残しておけることは、

もしかしたらすべてをキッチリ成し遂げてしまうことよりも

大切なことなのかもしれないと思うのです。


アインシュタインは

神がサイコロを振るはずがない

と言って、不確定性原理を否定していましたが、

実は神様はサイコロを振るようなのです(笑)。

自然には常に不確定の要素、

カオスが付きまとっているようなのです。


これをすべて理性によってスッキリさせようとするとき、

何か無理が生じてくるように思うのです。


荘子の話の中に、

混沌に穴をあけていったら、

混沌が死んでしまった

というのがありますが、

すごく示唆に富む話だと思います。


また、フロイトは、夢を色々分析しており、

私も一時期、夢を分析してみたことがありますが、

どうも夢は分析されるのを嫌がっているように思いやめました。

夢も、ある程度はカオスのまま解釈せずに放っておくことが、

心の健康の為に大切なような気がします。


瞑想というものも、

意識によって無意識の領域をコントロールしようなどというものではなく、

心にカオス的な領域があり、

意識をそのカオス的な領域に遊ばせることなのかな、

などと考えたりすることがあります。


などなど、色々例を挙げてきましたが、

要は、

カオスを保持しておけることも能力の内なのではないか

すべてをキッチリやりきってしまおうとするのは、

下手すると病の領域に近いのではないか

ということを書きたかったのです。


ということで、日常生活の中でも、

ものごとをある程度カオスのまま保持することができるように頑張ってみようかな?(笑)

などと妙なことを考えているこの頃なのであります。


ということで、本来、この回は、

剱岳・立山登山の第三回

となるはずでしたが、

敢えて、やりきらないで

カオスを保持しておくチカラ

について書いてみました(笑)。


次回は、剱岳・立山の登山の続き(おそらく最終回)、

そして、その次くらいに、槍ヶ岳登山について書きましょう!


では!




追記↓


初夏のころから、庭の2か所から

何かの草がニョキニョキと生えてきました。


ナンダ、ナンダ、この得体のしれない雑草は、、、

と思っていたら、

槍ヶ岳にいく直前に花を開きました


ユリでした↓



大きい方は、

ぼーぼーに生えたミントの中から伸びてきて




大輪の花を幾つも咲かせ、


もう一つは、サボテンの鉢の中から生えてきて(笑)、




一輪の大きなユリの花をつけました。


ユリって、こんなして自然に生えてきて

こんなに立派に咲くもんなんですか、フツー?

なににしても、

雑草うぜぇ~、、

なんていって引っこ抜かなくてよかったな~

とつくづく思いました。

このユリがまた、この上なくいい香りなのです。。。


草花も、ある程度カオスに任せておくと、

楽しいことが起こるのかもしれないな、、

なんて思いました。


オシマイ!








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