2014年2月17日月曜日

生き方 (稲盛和夫著)



テレビ東京の
 
未来世紀ジパング
 
という番組があって、録画して毎週見ているのですが、
 
1月に放送された回で以下のことをやっていました。
 
 
驚きの"拝金主義"中国を変える!
ニッポン式"こころの経営"
 
 
 
 
中国では、人をだましても儲かればいい
 
という風潮が強いようなのですが、
 
最近日本的な、お客さんや従業員を大事にする経営
 
注目を集めているというのです。
 
 
で、そこで紹介されていたのが、稲盛和夫氏でした。
 
 
ある企業が講演に稲盛氏を招いている映像があったのですが、
 
東京ドームのような所の観客席いっぱいに社員が集まって、
 
稲盛先生、ようこそいらっしゃいました !
 
みたいな感じのことを大合唱しているのです。
 
 

 
 
 
色々な意味で、すごいパワーだな、と感じました。
 
 
この番組の中で、
 
中国の書店で今飛ぶように売れている書籍として、
 
稲盛氏の『生き方』が紹介されていました。
 
 

 
 
 
年の暮れにちょうど読み終えた所だったので、
 
ここで印象に残った個所を紹介しておきましょう。 
 
 
 
原理原則を死守する




 
 
 二つの道があって、どちらを選ぼうか迷ったときに、
 
本来あるべき人間として正しい道を、
 
たとえそれが茨の道とわかっていても、選択すること。
 
これが成功するか否か、
 
人間として成長できるか否かの分かれ目だと述べています。
 
肝に銘じておきたいと思いました。
 
 
 
仕事を好きになり、自ら燃える人間になる
 


 
 
 
 
とにかく仕事に一所懸命に取り組む
 
そうすると次第に業績などが上がってきて好きになる。
 
こうして、自ら燃える人間になれ、
 
と稲盛氏は説いています。
 
どうせ同じ仕事をするなら楽しくやりたいもので、
 
その楽しさを実感するためには、
 
自分に関わる人たちみんなが楽しくなるように心がけて
 
仕事をする、それが一所懸命なのかなと思います。
 
それで皆に喜ばれて仕事が楽しくなるから、ますます仕事に励む、
 
という好循環が生まれるのかもしれません。
 
働くとは、傍(はた)を楽(らく)にする、
 
とはよく言ったものです。
 
 
 
因果の帳尻はきちんと合う
 
 
 
 
 
 
 
20年、30年というスパンで見ると、
 
やはり善き心がけをもってやっている人には、良い結果が出ており、
 
悪い心がけを持っている人には悪い結果しか出ていないと述べています。
 
実業界でこれだけ長きにわたって、これだけの業績を上げてきた方だけに、
 
この言葉にはたいへん重みがあります。
 
善因善果、悪因悪果、
 
これは常に正しいようですね。
 
善をなすも、その益を見ざるは、草裡(そうり)の東瓜(とうか)の如し
 
という中国の言葉が紹介されています。
 
善をなして、その報いが現れないのは、
 
草むらの中の瓜のようなもので、
 
表には表れていなくても、着実に実は成長している
 
という意味だそうです。
 
 
そういえば、最近、ちょうど人から紹介されて、
 
この本を読んでいます↓
 
 
 
 
 
ジェームス・アレンという人の自己啓発に関する本で、
 
世界中で聖書の次に売れているといわれる本だそうです。
 
前に当ブログで紹介した、
 
カーネギー氏などもこの本に影響されているのだそうです。
 
 
 
原因と結果、作用と反作用といえますが、
 
私は最近、互酬性という語が気になってます。
 
文化人類学では交換というのが一つのテーマなのですが、
 
物を与えると、必ずそこに返礼したい、しなければと
 
思わせるような作用が働くそうで、
 
これを互酬性といいます。
 
これは、物と物の交換だけでなく、
 
あらゆる人の行い(行動、言葉、思い)に関して
 
言えるのではないか、、、
 
と最近感じるのです。
 
したがって、常に
 
善き思い、善き言葉、善き行い
 
心がけたいと思うのです。
 
 
 
美しい心を取り戻す 
 


 
 
 
これだけの業績を上げてきたにもかかわらず、
 
能力は天から仮に与えられたものである、
 
と言い切っているところが凄いと感じました。
 
能力はまず「私」のためでなく「公」の為に使うべきであり、
 
それが謙虚という美徳であると説いています。
 
心がけたいものであります。
 
 
 
感謝と喜びをもって
 


 
 
常に感謝、喜びそして素直な心をもっていることって
 
何をやるにも基本なんだろうと思います。
 
すべてに感謝する心を習慣にできたらと思っています。
 
 
 
 
日々の労働によって心が磨かれる
 


 
 
自分の目の前にある仕事に一所懸命に打ち込む、
 
それが魂の修行になっているのだと述べています。
 
日常生活こそ、宗教的なもっとも大事な行が存在している
 
のだと思います。
 
 
 
神がほほ笑むのは、、
 
 

 
 
何かを成し遂げたい、とたゆまぬ努力をするひとに、
 
天はすっと手を差し伸べてくれるようです。
 
ここには載せませんでしたが、
 
稲盛氏の事業発展の節々に
 
どうみても奇跡としか思えないようなことがいくつも起こったそうです。
 
それは、もうこれ以上、自分のやることはない
 
と言い切れるぐらいやり尽くしたときに、
 
すっと起こったのだそうです。
 
人事を尽くして、天命をまつ、
 
ということでしょうか。
 
 
 
 すべてに“役割”が与えられている
 


 
 
すべての人、すべてのものには、
 
天より役割が与えられており、
 
私たちはそれを演じているのだという。
 
 
ただ私が思うに、劇の役者と違うのは、
 
私たちには、脚本家の役割
 
つまりストーリーを作っていく役割も
 
幾分与えられているという点です。

それは、ある意味、神様、創造主と同じ力
 
といえるかもしれません。
 
 
つまり、ここで、どのような心がけをもっているかで、
 
その創作した結果が大きくかわってくるのです。
 
楽しい、幸福な生活を望むなら、
 
やはり、まずは良き心がけをもって、
 
目の前にあることに一所懸命に打ち込む、
 
ということになるのでしょうか。
 
 
なんかぐるぐる回っている気がしますね。。。
 
 
稲盛さんの本に関連して、
 
 

 
 
 
五木寛之氏との対談本があり、読んでみました。
 
二人は同世代ということもあって、
 
お互いに共鳴する点が多いのだそうです。
 
話し言葉で書かれているので、読みやすく、
 
こちらの本もオススメです!
 
 
 
 
さて最後に、やはり人の生き方に関わるものとして、
 
前に紹介した幸福学関連のことを紹介して
 
終わりにしたいと思います。
 
 
NHK 白熱教室 幸福学
http://www.nhk.or.jp/hakunetsu/happy/index.html

の中で、何度かそのインタビューが取り上げられていた、

前野隆司氏の本を図書館で借りて読んでいますが、
 
 

 
 

めちゃくちゃ面白いです。

もともと工学の分野のことを勉強されていた方だけに、

文章が変にねちねちしていず、

明快でありながら、とても深い点をついています。


幸せを実感して生活するためには何が必要なのか

興味がある方は、ぜひご一読ください!


目次だけ上げておきます↓
 



 
 
あとは、こちらもまた幸福学の番組の中で紹介されていた本です↓ 
 
 

 




死ぬ瞬間に後悔したくないですよね。


あんなに働き過ぎなければよかった、、

というのは、ちょっと面白いけど、

どこか、ぐっと心に迫ってくるものがあります。

まだ読んでませんが、面白そうなので紹介しておきます。



今日はこれでおしまい!

(o^-')b

 
 
 
 
参考:
 
未来世紀ジパング:
驚きの"拝金主義"中国を変える!ニッポン式"こころの経営"
 


 

 

 
 

 

 
 
NHK 白熱教室 幸福学
 
 
 



 
 
 
 
 

 


 
 

2014年2月9日日曜日

試験が終わりました--!

 
 
ようやく、先日国家試験が終わりました。
 
自己採点をしてみた所、
 
合格ラインとされる6割を超え7割くらいはとれていたので、おそらく大丈夫ではないかと感じています。
 
ホントは8割を目指していたのですが、、。
 

予想問題などをやるとだいたい7割5分くらいの所を上下していたので、
 
良ければ8割、悪くて7割かと思っていたので、まあ予想通りと申しましょうか。
 
それにしても、結構おバカな間違いをしていたりして、ちょっと恥ずかしいです。。。
 
 
でも目標を高めに設定していてよかったかなと思います。
 
前に当ブログで紹介した孫正義氏は、
 

自分のもった夢に自分の人生はおおむね比例する結果を生む
 
志高く、、、秋の空に思う 〔2010年9月16日〕

と述べています。
 
本当にその通りだなと思います。
 
運も実力の内
 
といいますが、運は、ある実力の基本線を軸に生き物のように上下するので、
 
やはり自分の基本線となる実力はなるべく高めておき、
 
あとの結果は天に任せるくらいの気持ちがいいのかと思います。
 
それにしても、試験会場にいた人の8割が落ちるんだから、凄まじい試験だなと思います。
 
 
いままで色々な試験を受けてきましたが、
 
今回ほど勉強した手応えを感じられない試験はなかったです。
 
私は今回の試験に向けて、およそ2年かけて準備しました。
 
 
普通は、ある程度勉強が進んでくると、

れに比例して点数も伸びてきて、ある種の手応えを感じる事が出来るのですが、
 
今回の試験は、勉強しても勉強しても、

そのエネルギーがどんどん拡散していくというか、吸収されてしまうというか、
 
まるで、エネルギー吸収型の人造人間19号や20号と闘う悟空の気分でした。

(ドラゴンボールを知らない人はごめんなさい、、)
 
 

 
 
 
私は今回の試験も自分の勉強法に則って勉強してきましたが、
 
受けてみた結果、大きく間違っていることはなかったなと感じています。
 

  • 彦兵衛の勉強法 ≪その壱≫ ~試験の三原則~
  • 彦兵衛の勉強法 ≪その弐≫ ~努力しない勉強法~
  • 彦兵衛の勉強法 ≪その参≫ ~記憶とは、、~
  • 彦兵衛の勉強法 ≪その四≫ ~バランスなど~
  •  
     
    試験の種類によって、細かな点微調整が必要かとも感じましたが、、。



    さて、勉強していくなか、あるいはその期間中に、色々と新しいことを知って、
     
    へぇー、と思ったことがいくつかあったので、取り上げておきたいと思います。


    ☆ シングルループ学習とダブルループ学習

    シングルループ学習というのは、

    何か行動したことに対して結果がでますが、

    その結果をまた行動を見直していくことで修正していく学習サイクルをいいますが、

    ダブルループ学習というのは、

    その行動を生み出す前提としているところまで遡って、そこから問い直す学習形態を言うそうです。

     
     
     

     自分の行動をチェックするときに、

    シングルループでぐるぐる回っているだけなのか、

    何か思い込みにとらわれていないかまで掘り起こして検討しているのか、

    このモデルを参考にすると、考えるきっかけとして分かり易いかなと思いました。


    ☆ タイプA、タイプC

    心理学の用語ですが、人の性格傾向と身体疾患に関連があるというものです。

    Aタイプの人というのは、野心が強く、競争的で、常に時間に追われ、せっかちなタイプのひとで、

    これらの人は心疾患になりやすいそうです。

    Bタイプというのは、この逆のおっとり、ゆっくり型のひとで、

    Aタイプの人は、このBタイプに比べ、心疾患にかかる確率が2倍ほど高いのだそうです。

    Cタイプというのは、自分の感情を押し殺してしまうタイプのひとで、この人はガンになりやすいのだそうです。

    タイプA・B・C


    心身一如といいます。自分の心理的傾向、行動形態を見直す時の参考になるかなと思います。


    ☆ハーディネス

    高いストレス環境下においても、心を健康に保っているひとの特性をいったもので、

    以下の三つの要素が挙げられるそうです。


    コミットメント・・自分の人生に自分が主体的に関わっているという感覚をもっていること

    コントロール・・自らの体験に対して、それをある範囲内で自らコントロールしていると感じていること

    チャレンジ・・ 何かに常にチャレンジし、危機においてもそれをチャンスとみるような心の傾向


    ポジティヴシンキングと通ずるものがあるでしょうか。参考になります。


    メンタルヘルス対策・EAP - ハーディネス
     
    (4)ストレスに強いパーソナリティ特性



     ☆ 最新の画期的トラウマ解消法 - EMDR -
     
     EMDRというのは、

    Eye Movement Desensitization and Reprocessing の略で、

    眼球運動による脱感作と再処理法と訳されるそうです。

    これは、昨年の12月にクローズアップ現代で紹介されたものです。

    目を左右に動かしながら、つらい出来事を思い浮かべて、それに対する認知の仕方を変えていき、

    トラウマを解消していくというものだそうで、

    目を左右に動かすことで、左脳と右脳のバランスが取れるのだそうです。


    体の動きを取り入れつつ、心に影響を与えるという意味で、

    ヨーガなどとも通ずるとても画期的な方法だと感じました。


    私は目のトレーニングの一環として、毎日目を左右に動かすことはしていますが、

    もしかしたらそれによって、何がしかの心の安定を得ていたのかなー、なんて思ったりしました(笑)。


    そういえば、人はREM睡眠という浅い寝りの最中に目を動かしていますが、

    〔REM: Rapid Eye Movement〕

    目の動きと、記憶の定着、心の安定というのはどこかでリンクしているのかもしれませんね。

    とても面白い療法だと感じました。


    日本EMDR学会 | Japan EMDR Association(JEMDRA)



    ☆ ユマニチュード

    こちらも、NHKのクローズアップ現代で取り上げられたものですが、

    見つめて 触れて 語りかけて - NHK クローズアップ現代 - NHKオンライン

     認知症の患者に対して、

    しっかりと目を合わせて、肌に触りながら、解説するように言葉かけをしていくことで、

    その反応が見違えるほど変わってくるというものでした。


    これはフランスで生まれた認知症患者に接する方法で、ヨーロッパでは広く普及しつつある介護法のようです。

    認知症の患者に対しては、どうせ分からないんだから、、と機械的な対応をしがちですが、

    認知症の患者も、人間としての尊厳をもって接していくことで、変わっていくというのは、希望の光をみる気がしました。


    心理学では、ピグマリオン効果(教師期待効果)といって、

    教える側が、ある生徒は優秀な学生であるという認識を持つことで、

    実際にその生徒の学力が伸びていくというものがありますが、

    それと通ずるものがあるように思います。


    日本はすでに4人に一人が高齢者、数十年後には、3人に一人が高齢者になろうとしています。

    こんな技術は、どんどん導入していかないといけないと思うと同時に、

    自分が高齢者になっても、逆に人に与える側の人間であり続けたいという想いを改めて強くしました。


    最後に、これまたNHKでやっていた番組なのですが、

    今まで取り上げてきたもの以上に、群を抜いて面白かったので紹介しておきます。

    NHKの教育テレビで、白熱教室というものを放送していますが、

    そのなかで、幸福学というものをシリーズでやっていました。

    NHK 「幸福学」白熱教室

    私は残念ながら、第2回からしか見てませんが、

    その第2回がとても刺激的、インスパイアーされるものだったので、

    録画にプロテクトをかけて、永久保存版としました。

    また機会があったら、当ブログで内容を紹介したいと思います。


    今回は、その触りだけ、HPから抜粋しておきます。

    ------------------------------

    人が「幸せ」を感じるメカニズムとは何か。
     
    「幸福」の謎を解き明かせば、人類はより幸せになれるのではないか。
     
    いま「幸福」の正体をアカデミックに解き明かそうと、分野を超えた研究が進められています。

    個人の強さや積極性にスポットを当てる「ポジティブ心理学」、
     
    社会福祉の立場から幸福を考える取り組み「ウェル・ビーイング」、
     
    そして脳内物質や脳そのものの機能を解き明かす医学・・・。
     
    これらを統合した新しい学問が「幸福学」と呼ばれるもの。

    番組では、その最先端を、2人の専門家がスリリングに解き明かしていきます。

     
    先進国の中で、幸福度が低いといわれる国のひとつ。それが日本です。
     
    戦争もなく物質的に豊かな日本人が、なぜ十分な幸福を感じられないのでしょうか?

    いま心理学や経済学、脳科学などさまざまな分野の学問を融合し、「人間の幸せのメカニズム」を科学的に分析する研究がすすめられています。
     
    国連や各国政府も注目。GDPに代表される経済発展だけでは、社会の幸福は達成できないと考えるようになったからです。
     
    また、ビジネスの現場でも、その方法論が取り入れられ始めました。

    番組は、2014年1月10日から放送する「白熱教室 幸せの処方箋」のプロローグとして、研究の最前線を紹介。カナダ・ブリティッシュ・コロンビア大学のエリザベス・ダン博士が、「幸福学」についてわかりやすく講義します。





    再放送があることを期待します、、、


    最後に蛇足として、、、

    いまNHKの「100分 de 名著」で、

    フロムの「愛するということ」

    名著30 フロム「愛するということ」:100分 de 名著

    というのをやっていて、かなり面白いです。

    興味のある方はぜひ!


    いや~、世の中には面白い事、いっぱいありますね~。

    たまりませんなぁ~。。




     
    参考:
     
    ≪彦兵衛のブログ≫
     
    志高く、、、秋の空に思う 〔2010年9月16日〕
      
     
  • 彦兵衛の勉強法 ≪その壱≫ ~試験の三原則~
  • 彦兵衛の勉強法 ≪その弐≫ ~努力しない勉強法~
  • 彦兵衛の勉強法 ≪その参≫ ~記憶とは、、~
  • 彦兵衛の勉強法 ≪その四≫ ~バランスなど~
  •  
     
     
    タイプA・B・C

    メンタルヘルス対策・EAP - ハーディネス

    (4)ストレスに強いパーソナリティ特性


    心と体を救う トラウマ治療最前線 - NHK クローズアップ現代

    日本EMDR学会 | Japan EMDR Association(JEMDRA)



    見つめて 触れて 語りかけて - NHK クローズアップ現代 - NHKオンライン

    NHK 「幸福学」白熱教室

    名著30 フロム「愛するということ」:100分 de 名著