2013年9月17日火曜日

オリンピック招致に思う



つい先日、2020年のオリンピック東京で開催されることが決定しました。

日本全体がなんとなく浮かれムードに浸るなか、

私はひとり、

大丈夫なのか???

と思ってしまいました。

7年後において、はたして健全な国家としての日本が存在しているのだろうか、、と。


それは何度も当ブログでとりあげているように、日本の財政赤字です。

安倍首相になって財政出動の名のもとに、赤字が急拡大しています。

財政赤字は1000兆円を超え、来年度初頭には1100兆円に達するといわれています。

1000兆円の借金を返そうと思ったら、毎年10兆円ずつ返済しても100年かかるんですよ!


歳入は40兆円程しかないのに、返すどころか更に借金をすることで100兆円近くの支出を予定しています。



ふつうの一般家庭に置き換えて考えてみましょう。

まず、借金が1億円あります。

年収は400万円ですが、毎年借金して1000万円近く使うという浪費生活です。

こんな家庭があったら、そんなバブリーな生活すぐに破綻するだろう、

と誰もが思うはずです。


では日本はどうして破たんしないのか。

それは主に国債を国内で買っているからです。

しかし日本の貯蓄は1400兆円と言われており、

財政赤字がそのラインに達するあたりが

一つのターニングポイントになると言われています。

7年持つのだろうか、、と私は思ってしまうのです。

外国のヘッジファンドの人たちは、

それ以前のそう遠くない未来における破たんを予想して、

色々画策しているようです。


最近目にとまったニュースとして、

新しく出す自動車の燃費の競争が激しさを増しているというものがありました。

企業の本分としては、それでいいのですが、

その努力の数パーセントでも、日本の財政赤字をどうするのか、

日本という国が財政破たんしないようにするにはどうしたらいいのか、

ということを考えるのに費やされていいのではないかと思うのです。


聖書の中には、砂の上ではなく、岩盤の上に家を建てる話しが出てきます。

企業が存在しているのは、その地盤に国が存在しているからです。


前回までの勉強の話しになぞらえて、

ピラミッド構造と網で魚をつかまえる話しを使ってみましょう。

企業が存在するのは、まず地球があって、国があって、地域社会があってはじめて存在している。

一企業をピラミッドの頂点とするなら、その下を支えているのは、地球や国や地域社会なのです。

従って、企業が環境にいいことをしたり、地域社会に利益を還元したりするのは、当然のことであり、

その延長として、国が健全な状態であることために、なにかしらの努力を払うことは、

これもまた、企業のすべきことなのではないかと思うのです。

なぜなら、国が破たんしたら、通貨の価値も暴落し、利益がどうのという事態ではなくなるからです。


網の例えを使うなら、

利益を魚とすると、網全体をまんべんなく強化することが大切です。

しかし多くの企業は自分たちが得意とする分野の箇所に集中して網目を強化しますが、

環境面を疎かにしたり、地域をないがしろにしたり、国の財政を見て見ぬふりをしていれば、

その大穴から魚はするりと逃げていってしまいます。


大事なことは、私たちひとりひとりがちゃんと目を開き、自分たちの頭で考え、行動するということだと思います。

なんとなく、日本の財政の問題と、原発事故の問題は、同根のような気がするのです。

原発は危ないかもしれないけど、電気を安く使えるならいいや、みたいなノリで無関心でいて、

いざ、爆発してみて初めて青ざめて、原発反対を一斉に唱える。

本当は原発がこれほど普及する前に、何かしらすることがあったのではないか。

私は少なくとも、原発のことに関しては勉強し、

たとえば日常レベルでは、電気をあまり使わないように、

夏はクーラーをかけないなど実践してきました。(今年の夏も使ってません)

本当は、もっとなにかしらのアクションを起こしておくべきだったのかもしれません。


地球温暖化にしても、同じです。

私は車はもたず、もっぱら自転車か公共の交通機関を利用しています。

これだけ異常気象が頻発しているのに、ついそこまで行くのに車を使う、というのもどうなのかな、と思うのです。



原発と同じで、日本の財政問題も、

政府がお金をじゃぶじゃぶ使って、一時的に景気が良くなったように感じているうちは、

まあいいか、と問題の本質をみないようにしているように思えるのです。

原発の爆発と同じで、財政が破たんしてから声をあげても後の祭りです。


私たち一人ひとりがしっかり考え、しかるべきアクションを取らないといけないと思うのです。


オリンピック招致のニュースをみて感じたことでした。


おしまい










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