2011年1月16日日曜日

三浦七福神巡り その惨







おっ、緑がたくさんで、なんかいい道だなぁ~、

と思いつつ進んでいくと看板がありました。





おお、ここがあの有名な小網代の森(こあじろのもり)かぁ~、いいね、いいねぇー

などと思いつつ進んでいきました↓





気分は
こんな感じ! (ぜひ聞きながら読み進んでね!)

鼻歌まじりで、マウンテンバイクで進んでいくと、





小さな橋がかかっていて、下をキレイな水がそよそよと流れています。





おー、この道選んで正解だったかな~、などと思いつつ更に進んでいくと、、、





アレ、、、道の先が水浸し、ちょっとした川になっちゃってるぞ、、、





エーイ、いったれぇ~、

と強引にマウンテンバイクに乗ったまま進んでいったのですが、

ぬかるみにはまって進めなくなり、あえなく立ち往生

仕方なく降りて、靴をドロドロにしながら、この小川の道を自転車を押しつつ進んでいったのであります。






更に進んで行っても状況は変わらず、

倒木が道をふさいでいたり、どちらに進んでいいかもよく分からなくなりながらも、





まぁ、一キロぐらいだったからこのまま行けばなんとかなるかぁ~

とちょっとブルーになりながらも

自転車を押して進んで行ったのであります。。。



気分はなんとなく、映画ネバーエンディングストーリーに出てくるアトレーユが沼をさ迷っている感じ。(知ってる人いるかな?)

でも途中にキレイな小川が流れていたりして、





景色に慰められながら進んでいくと、、、





押している自転車の後方で、

ズズズズ、、、

と何かを引きずる音がするのです。

??

枝でも引っかけたかと思ってみてみると、な、なんと

チェーンがダラーーーんとなって、落ち葉の上をひきづられているのです。

んん???

最初意味が良く分からなかったのですが、よくよく見ると、

チェーンが切れて、地面にダラーンと、たれているのです。

まるで腸をたらしながら南方戦線のジャングルを逃げている敗残兵のようでありました。

はぁ??

アリエン、アリエン、、

チェーンが切れるなんてことは、私の自転車人生の中で一度も経験したことがありません。

だってこんな鉄製の物が切れるって、あり得ますか?

でも現に目の前で切れてだらり~んことたれているのです。

しかも、よりによってこんなジャングルの中で!

もうなんかおかしくなってきちゃって、笑ってしまいました。

ちゃんとカメラで収めとくべきでしたが、そんな余裕は有りません。

とにかくこのジャングルを脱出、なんとしても生還せねば、、、。






実はこの日、オーストラリアから帰ってきているイトコが遊びに来ることになっていたので、

夕方までには家に帰りついていなければならなかったのです。

とにかく、チェーンはビニールに入れ、リュックの中にしまい、自転車を押して、そのままトボトボと歩いていきました。


ジャングルの中を大砲を引いていく日本兵ってどんな気持ちだったんだろう、などと妄想にふけりつつ、





こんな道を進んで行きました。


途中に時折見える小川がとてもきれいで、





立ち止まったりしましたが、靴は濡れてドロドロの上に、時間に追われていることもあって、あまり楽しむことは出来ませんでした。



結局近道のつもりで来た道を、1時間ぐらいかけてなんとか脱出できたのでありました。

人家が見えてきたときは嬉しかったです。

この散策路の出口まで来ると、そこは木の枝でふさがれており、

「現在整備中」

とありました。

おい、おい、そんな道をチャリで通っちゃいかんよな、、、

まぁ、なにはともあれ、文明世界に出れたことに感謝し、

次は自転車屋を探さねば、と気力を奮い立たせました。


まずは道の向こうからくるおばちゃんに尋ねてみしまた。

すると、

「ここらに自転車屋はないね~」

とのこと。

とりあえず自転車のスケート乗りで県道を帰って行くことにしました。

しばらく、さらにしばらく、足がつりそうになるほどいくと、

自動車販売、修理、自転車修理

と書かれた看板が目に入りました。

ヤッター、これで助かったーー。

と思って店に入りました。

しかし中には誰もいず、ベルを鳴らしても誰も出てくる気配がありません。

この日は休日だったので、どうやらこの店はお休みだったようで、

単に店の扉の鍵をかけ忘れていただけのようでした。



あ゜ーーー、

と思いつつも、仕方なく店をでて、スケート乗りでさらに進んでいくと、自転車屋が!

中におっちゃんもいるので、

すみませーん、自転車直して欲しいんですが~

と声をかけたところ、

ウチはもうやってないの、ごめんね~

と言われてしまった。どうやら廃業したが、看板だけはそのままらしい。

でもこの先に自転車屋さんがあるからよ、そこ行ってみたら~

といわれました。

自転車屋に紹介されたならまちがいねーな、

とすぐ近くのその店に自転車を持ち込んできいてみました。



チェーンが切れちゃったんで、直してもらえますかー?

すると、

ウチはママチャリなら直せるけど、そういうのは直せないよぉー

かなり太めの60代くらいのおじちゃんがいいました。

前そういうのを直したらクレームが来たし、

いまは自転車がこわれたら、メーカーの人に来て貰って直すんだよ、

ウチじゃむり、むり


え゜ーー、仮にも自転車屋だろぉー、こんなに困ってるのに見てくれもせず、

早く店をでてくれ、というぐらいの勢い。

やっかいばらいと言った感じで、ほんとにこちらが出た後に塩でも撒きそうな感じでした。

プロじゃねーナ、、、

私は心の中で一人ゴチていました。


あーー、ここらの自転車屋ではむりかぁー、このまま家までスケート乗りか?

それもまたよしか、、と思いつつ、更に数キロ進んで行きました。

すると、また町の自転車屋さんみたいなのが目に入りました。

まぁ、ダメ元でいってみるかぁ。


すんませーん、チェーン切れちゃったんですれど、直りますかぁ?

なかから、白髪で、目に牛乳瓶のようなメガネをかけたジイさんがでてきた。

あ~、なおせるけど、いま直すやつが外でてっちゃってるんだよーー、

ワシは細かいのがよく見えないんでねーー

と、ジイさんはそう答えた。

年のせいで指先もプルブル震えている。 。。

あのー、私も手伝うんで、ここで直してもらえませんかぁー

そういうと、おじいさんは、とりあえず自転車の状況を見てくれた。

そして工具箱からなにやら器具を取りだすと、

これでチェーンを切って、

一つ詰めてつなげればいいんだけど、、、

といいながら、渡したチェーンをいじくりながら説明してくれた。

見えない所は私がやりますんで、一緒にやってもらえませんか、、、

そういうと、白髪のジイさん、とりあえずやってみるか、、といった感じで腰を落ち着けた。

この芯棒をとって、破損してるチェーンをとってから、、、

次の芯棒を9割ぐらい外しておいて、ここに新しいのをこうやってくっつけるんだよ、、、

チェーン切りの器具の説明を受けながら、私が細かい所を担当し、、、

なんとかチェーンは無事くっついたのでありました。

やったーー、よかったー、、

有難うございましたぁーーと何度もお礼をいってしまった。

お代はどれくらいになりますかぁー

と尋ねたところ、

半額の800円でいいよぉーー

とのこと。

まぁ、修理の大半は私がやったんだから、そんなものかぁー、と思いつつも、

チェーンがつながった上に、プロの人にチェーンの直し方まで教わって800円というのは安いのでは!

などと思ったりしてました。

何度もお礼を言って、お店をあとにしました。

ハァー、よかったーー

ただふつうに自転車に乗れることの有難さを噛みしめながら、帰路についたのでありました。


天の将に之を与えんとするや、まず之を苦しむ 〔劉向(りゅうきょう)〕

(天が人に何かを与えようとする時、まず最初にそれに苦しむ)


前にもブログで引用した言葉ですが、この言葉がこころに浮かんできました。

近道のつもりで通ったところが、とんでもないぬかるみの道で、更に自転車のチェーンまで切れてという

泣きっ面にハチの状態だった訳ですが、この災難によってチェーンの直し方を学習できたわけです。

自転車屋を出たときに、どこからか、


このサウンドが鳴り響きました。



彦兵衛のレベルが1アップしました。。。(笑)

禍福はあざなえる縄のごとし、一見つらい出来事も、長い目で見たらその人にとっては為になっているんでしょうね。




ミュージック、スタート!





この事件から数週間後、

自転車専門店に行ったときに、ハンディーなチェーン切りつきのツールが1280円で売っていたので

さっそくゲットしておきました。(あのつらい体験を二度と味わいたくなかったので)




次チェーンが切れるの、いつかなぁ~♪♪、、、

自転車で遠出をするときは、これを必ず携帯する事にしています。



さて、イトコの方ですが、、、、

時間どおりに約束の場所に迎えに行くことが出来、

無事会う事が出来たのでありました。


メデタシ、メデタシ!

パチパチパチ



おしまい




参考:

小網代、奇跡の森に 神秘の命を見に行く!
http://miurahanto.net/place/walk/koajiro/index.html

チェーンの交換の仕方
http://bicycle.omakase-hp.com/465/post_83.html


チェーン切り各種
http://www.cycle-yoshida.com/accessory/tool_chain_menu.htm


映画ネバーエンディングストーリー
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id17252/



彦兵衛のブログ:

ネジのゆるめ方、緩まないネジ
http://mshiko.blogspot.com/2010/04/blog-post_03.html

エンデの遺言:新しいお金のシステム ― Ende's Last Will ―
http://mshiko.blogspot.com/2009/11/endes-last-will.html


エンデの文明砂漠~アインシュタイン・ロマン6より~
http://mshiko.blogspot.com/2009/11/6.html


橋【その2】 〔Bridge part.2〕 (スタンドバイミーについて)
http://mshiko.blogspot.com/2009/05/bridge-part2.html


ゴールデン・ボーイ (スタンドバイミー関連)
http://mshiko.blogspot.com/2008/11/blog-post_24.html



2 件のコメント:

ikte2 さんのコメント...

高いチャリ乗ってたから
自分で直せよ~とバカにされたんだろうね…

大学の時移動が殆どチャリだったので
2~3年に一度は切れました。
どこ持って行っても
ハイ直すよーって感じでした。
頻度からいって工具買うより
そのつど修理してもらえばいいなー
って感じだったな…

彦兵衛 さんのコメント...

高いチャリで馬鹿にされちゃったのかなぁ~、、

タハハ、

2-3年に一度の頻度でチェーンが切れたっていうのはかなりの頻度ですね。油さしてました?(笑)

どこの店でもすぐに直してもらえたというのは良かったですね。

でもおそらくその都度1500円前後したんじゃなかったでしょうか。