2009年10月31日土曜日

凄いぞ!ネイチャー・テクノロジー



少し前になりますが、テレビ東京の

世界を変える100人の日本人!


という番組で、




東北大学の石田秀輝教授という方が紹介されていました。

彼の専門は、




ネイチャー・テクノロジーというもので、




だそうです。

もう少し具体的に説明して頂くと、







つまり、自然の中にある素晴らしい技術を人間の生活に役立ててしまおうというもの、

それがネイチャー・テクノロジーなのだそうです。


たとえば、下の




カワセミ、これが何に応用されたかご存知ですか?

そう、これは






あの美しいフォルムを誇る500系新幹線に応用されたそうです。






カワセミは魚を取るときに水中に飛び込みますが、そのとき水しぶきが飛ばないのだそうです。

そこから新幹線の先頭車両のデザインに応用されたそうです。

それによって、




あの美しさ、自然を模していたのですね~。

初めて知りました。道理で美しいはず。



また、下の




フクロウさんも新幹線の開発に貢献!(この話は私も知っていました)




フクロウは闇夜の中で、音も立てずに獲物に近付きますが、それは




羽にギザギザがあることによって、消音しているのだそうです。これを新幹線のパンタグラフに応用↓





騒音が30%も減ったのだそうです。凄いですね!


このように、






自然界のスゴイ技術を人間社会に役立てる、これをネイチャーテックというのだそうです。


さて、番組の本番はここからです。その主役は

トンボ


(といっても魔女の宅急便に出てくるトンボではありません)




こちらのトンボです↓




教授曰く、






トンボの羽が

地球環境に貢献!?

ナンノコッチャ!





トンボの羽とCO2の削減とどうつながるのでしょうか、、、?


つづく、、、




参考:

世界を変える100人の日本人!

石田秀輝教授のコラム
http://www.semsat.jp/column01/

東北大学大学院 環境科学研究科 石田研究室
http://ehtp.kankyo.tohoku.ac.jp/ishida/

石田秀輝氏の著作 【アマゾン】

2009年10月30日金曜日

Let's 片足立ち! ≪ロコモティヴシンドローム対策≫



今週のNHKクローズアップ現代で 、



10月27日(火)放送
あなたの関節は大丈夫?
~ロコモティブシンドロームの脅威~


というのをやっていました。


コモティブ・ンドロームというのは、





と書くそうです。

ロコモというと、英語をやっているひとは機関車を思い浮かべると思うのですが、

ここでの意味は原義の「動くことのできる」、「移動能力のある」という意味のようで、

運動能力に支障をきたす膝や腰などの疾患をさすようです。





まず驚いたのは、このロコモティブ・シンドロームの患者数です。

なんと全国に、



4700万人!およそ日本人の3人に1人がかかっており、




自覚症状のない人が半分以上の2700万人にのぼるそうです。

その年代別の内訳をみると、




なんと40代でも4割近くがすでにロコモだそうです。


それではロコモティブ・シンドロームとはどんなものなのでしょうか。

通常膝の関節は、真ん中に軟骨があり、まわりを筋肉が支えています。




若いうちは、軟骨も厚く、筋肉も太いので何の問題もないのですが、

加齢や運動不足などによって関節まわりの筋肉が弱ると、

今まで筋肉によってある程度支えてきた歩く時の振動などがモロに軟骨にいってしまい、

また年をとると軟骨自体も薄くなってくるのも加わって




軟骨がすり減って、歩く時などに痛みを感じるようになるというものだそうです。

そしてそれをかばうために、姿勢がおかしくなり、腰や背がまがって、全身の痛みへと変わっていくのだそうです。

また関節の筋肉が弱くなっているので踏ん張りが利かず、




転倒して、寝たきりになってしまうケースが多いのだそうです。


整形外科の先生は、





とおっしゃっています。


ではどのようにしたら、ロコモティブ・シンドロームを防ぐことが出来るのでしょう。

それはいたって簡単!




片足立ちのトレーニングをするのがいいそうです。

番組では、一日三回片足立ちのトレーニングをした人が、




一ヶ月後にちかくも長く立っていられるようになったそうです。

なぜ片足立ちがいいかというと、歩行のように関節に負担をかけずに、関節の周りの筋肉を鍛えることが出来るからだそうです。




片足立ちをしていると、バランスを取りためにある程度ふらつくのを筋肉が支えようとするので、関節周りの筋肉が自然に
鍛えられるということのようです。





歩くことは健康にいいからと、この関節の周りの筋肉が弱ったままで歩いていると、軟骨がすり減ってかえって膝には悪いそうです。

従って、まずはテレビを見ながらでも、片足立ちで1-2分と立つ訓練をして、関節周りの筋肉を鍛えてから歩くようにするのがいいのでしょうね。

人間、足腰が大切だといいますが、一番最初に衰えてくる筋肉は、足の筋肉だそうです。

しかしこんな簡単な動作で膝イタが予防できるなら、しないと損です。

これに前にここでも紹介した、スローステップ運動を組み合わせれば、歩くことに関してはほぼパーフェクトですね!


私は毎日四股踏みもしていますが、これは片足立ちのレベルアップ版という気がします。

余力のある人は、是非四股踏みもしてみてはいかがでしょうか。

私はこの番組を見てから、自分の運動に片足立ちも取り入れてみましたが、

考えてみたら、ヨーガのポーズにも片足立ちというのがいくつかあるので、あれはあれで相当いい運動になっているんだと気づかされました。

動いてないのに運動になっているというのは盲点でした。案外二本足で立っているだけでも、かなりの運動になっているのかもしれません。

どうせテレビを見るなら、ぐでーーっと椅子に座りこんで見るのでなく、何か体にいいことをしたいものです。


おしまい




参考:

10月27日(火)放送
あなたの関節は大丈夫?
ロコモティブシンドロームの脅威
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku2009/0910-5.html#tue

日本ロコモティブシンドローム研究会
http://j-locomo.com/Welcome.html

≪彦兵衛のブログ≫
こりゃいい運動だ!(スローステップ運動)
http://mshiko.blogspot.com/2009/08/blog-post_06.html

日常の動作を見直す~四股の姿勢
http://mshiko.blogspot.com/2009/06/blog-post.html


土俵上でのガッツポーズに思う
http://mshiko.blogspot.com/2009/09/blog-post_28.html


2009年10月28日水曜日

アフガンにおける米軍の復興支援とは



アフガニスタンで草の根の支援をしているペシャワール会から会報が届きました。

同封されていたパンフレットは、亡くなった伊藤さんの写真展が東京で開催されるという通知でした。





またなんと、ペシャワール会代表の中村哲医師が11月、藤沢に講演に来るそうです!これは行くしかない!?




今回送られてきたペシャワール会の会報の中に、




米軍のアフガンにおける住民懐柔策についての報告がありました。





これを読むと、いきなり武装した米軍が診療所にやってきて、診察などもなしに高価な薬をばらまく、というのが住民たちへの懐柔策のようです。

オバマ大統領は、テロ掃討作戦とアフガン復興支援の二本立て、いわゆるアメとムチ作戦を行っているようですが、

このように住民の実情がまったく考慮されていない支援作戦では、効果は期待できないだろうなと思います。

一方で掃討作戦といいながら、誤爆でどんどん民間人を巻き込んで、さらにテロ組織側にまわる人を増やしているんだから、もうどうしようもないって感じがします。

アメリカの財政赤字は、過去最高の1兆ドルを突破したといわれており、本当は戦争なんかしてる余裕などないはずなんですが、、、。

しかし核をもっているパキスタンまで政情不安定になってしまったら、テロ組織にが渡る可能性もあり、

そうなったらアメリカ本土で核によるテロが起こるなんてことにもなりかねないので、この戦争は引くに引けませんよね。


本当は遠回りでも、中村哲医師のように、住民を巻き込んだ、地に足のついた、地道な活動こそ真の支援だろうと思うのです。

NHKスペシャルでやるまで知らなかったのですが、アフガニスタンというのは、ソ連が侵攻してくる前までは、緑の豊かな天国のような所だったそうです。

水路を作り、農業指導をする事によって、そんな緑と豊かさが少しずつでも取り戻せるといいなぁと思います。

ペシャワール会の方々たちには、これが日本人の支援の仕方だ!と胸をはって頑張ってほしいなと思います。



参考:

ペシャワール会
http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/

中村哲氏の著作 【アマゾン】

サンマを食べつつ、、、【彦兵衛のブログ】
(中村さん誘拐のときの文章)

NHKスペシャル:菜の花畑の笑顔と銃弾
http://www.nhk.or.jp/special/onair/090223.html




2009年10月27日火曜日

本のにおい



私はなぜ「中国」を捨てたのか



この本は、下の著作の改題改訂版なのですが、


私は「毛主席の小戦士」だった
―ある中国人哲学者の告白



目下、図書館から借りてきて読んでいるものです。

私は図書館で本を借りことが多く、読み込まれた古い本には独特のにおいがあると感じていました。

本によっては、パラパラっとページをめくると、古くなった紙のいい香りがふわーっと漂ってくるのです。

本って古くなるといい香りがするものなのかなぁ~、となんとなく思っていたのですが、実はそうではないことに最近気づきました。

それは読み手のポジティヴな思いを喚起するような本は、だいたい古くなるといい香りがするのですが、

逆に読み手の怒りや憎しみなどのネガティヴな思いを喚起する書物は、嫌なにおいがするということです。

そのことにハッキリ気がついたのが、上の本を読んでいた時です。


この本は、中国人エリートが、中国共産党の危うさを指摘しているものなのですが、

毛沢東の策略、文革、80年代の民主化運動と、89年の天安門事件、90年以降の共産党維持のための反日教育 、

と、あまりの酷さに、読んでいる人の気分が悪くなるような記述がたくさん出てくるのですが、

読み進めてページをめくるたびに、紙に染みついた腐ったようなにおいが鼻につくのです。

ここまで嫌なにおいのする本は初めてでした。

本の内容自体は、限りなく中国の真実の姿をとらえているだろうと思われる良書なのですが、

それだけに、中国では平気でこんなことが行われているのか、、、ととても暗く、嫌な気持ちになるのです。


今年2009年は、天安門事件20周年で、各国の報道機関が天安門で現地の取材をしていましたが、

知っている方も多いと思いますが、天安門広場をテレビで取材しようとすると、傘を持った公安がススッーとよってきて、

カメラの映像を遮ろうとするのです。

中国ってまだこんなことやってるのかぁーと私はその幼稚な振る舞いに呆れてしまったのですが、

この本を読むと、その行動がよく理解できるのです。

多くの若い中国人は天安門事件など知らなかったり、

また天安門事件だけに限らず、報道規制や情報操作はすさまじく、著者が語るように洗脳に近いことを国家規模で行っているようです。


まぁ本の内容はこれぐらいにして、今回この本を手にして、初めてハッキリと、本のにおいの違いに気づきました。

これまで私の読む本は、たいてい人間のポジティヴな想いをかき立てるようなものが多かったので、古い本はいいにおいがするものかとおもっていたのですが、

本の内容によるんですねぇ~。今回とても勉強になりました。

そういえば、
江本勝さんは、水の結晶の形が言葉や人の気持ちによって変化するということをいっているし、

自分の体験的にも、人のにおい、物質的な匂いなのか、雰囲気から漂ってくるにおいなのか、その両方なのかも知れませんが、

あまりよくない想念をもっている人は、においでだいたいわかるような気がします。

逆に、たとえば
明恵上人が亡くなったときに、

あたりいったいにとてもいい香りが立ち込めたなんて話があり、案外においって重要な情報をもたらしているのかもしれません。


これからは、借りた本のにおいをもう少し意識的に嗅いでみようかなと思ってます(笑)。

(もちろん、図書館で本を開いて、クンクン、なんてやりませんけどね)

また何かを判断するときに、五感をフル動員するってたぶん大事なんだと思います。

なんかよくわからないけど、あの人は信用できないなぁ~と感じるときは、どこかでその人の"におい"を感じているのかもしれません。

人だけでなく、部屋や場所などにも"におい"があります。

これからは、あらゆる面で"におい"の違いを意識してみようかなと思ってます。



おしまい