2009年8月10日月曜日

仮のハカセさん来たる!



このブログで時々載せて頂いている「
仮のハカセ」さんが、我が家にいらっしゃいました。

東京で研修があったついでに、足を延ばして寄って頂いたのであります。

私は駅にお出迎えに上がり、改札口を颯爽と出てくる姿を想像し、眼を皿にして直立不動の姿勢にてお待ちしていたのですが(笑、、ウソです)、

「仮のハカセ」さん、せっかく買った切符を車中にて失くされたとのことで、駅員のいる出口から出てきたとのこと、

私の予想しない方角からスーツケースを引きつついきなり現われ、不意打ちをくらってしまいました。

さすが出来る方は、凡人の予想を上回る行動をおとりになるようです。


家へ案内する途中に、「もしビールでもお飲みになるのでしたら途中で買っていきましょう」と提案したところ、

ビールをお飲みになるとのこと、お店にて「仮のハカセ」さんはお好みの銘柄を一瞬で指定され、

「アイ、アイ・サー」とそのビールをひっ抱え、レジで支払いを済ませて、家に帰ったのですが、

すぐ飲むにも拘わらず、冷えたビールでなく常温のものを買ってきてしまった事に気づいたのであります。

おお、またも失態、急遽、井戸水に氷を投入して急速冷蔵しました。


普段長崎にいらっしゃる「仮のハカセ」さんは、そんななか持ってこられたお土産を陽気にいろいろ説明してくださりました。






左上から、長崎のアオサ、宮古島の雪塩、平戸夏果のジュース、長崎の中華菓子「よりより」、 五島手延べうどん、、、

とたくさん頂いてしまいました。

宮古島の雪塩は、



ギネス認定品とあり、

「ナニ、ナニ」と説明を読むと、検出された成分が世界一多いそうで、裏に様々なミネラルがずらーっと表示されていました。

雪塩とあるように、本当にパウダースノーのような塩で、さっそくうちの定番、野菜サラダにサラサラと粉雪のごとく散らしてみたのですが、

まろやかな味にとてもサラダが引き立つように感じました。


中華菓子「よりより」は遺伝子の二重らせん構造を思わせる形態で、さすが学者さんが購入されるお菓子なのであります。

三時のおやつ時に食べてみたのですが、ポリポリと歯ごたえがあり、素朴な味がしてとてもおいしかったです。



「アチョー!」とこんな感じに元気になれそうなおやつです。


夏果のジュースの口をよくよく見てみると、




優秀賞受賞の文字が黄金のシールの中に輝いていて、「へへーー」と思わず平伏してしまうような威厳を漂わせておりました。

これは自分たちだけで飲んでしまってわ罰が当たるわいと、今度、
妹夫婦家族が来たときにでも出して、みんなで有難く頂きましょうということになりました。


夕食を食べつつ、歓談に花が咲いたのですが、私が今回もっとも興味をそそられたのがコレ↓




「仮のハカセ」さんが研修の現場で売っている様々な本の中から、その慧眼にて一瞬の直感にて購入を決意された本なのだそうです。

ぱらぱら内容を見せてもらったのですが、ヤバイ、、かなり面白そうです。

アマゾンでは以下のように紹介されていました。

プルーストとイカ―読書は脳をどのように変えるのか?


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内容紹介

〈文字・読書は、脳を劇的に変える!〉
古代の文字を読む脳から、ネットの文字を読む脳まで、
ディスレクシア(読み書き障害)から、読書の達人まで、
脳科学 x心理学 x教育学 x言語学 x文学x考古学をめぐり、解き明かす。
*マーゴット・マレク賞受賞

●主な内容
・古代の文字は、どのように脳を変えたのか?
・脳は成長につれて、どのように読み方を学ぶのか?
・熟達した読み手の脳とは?
・オンライン・リテラシーの進展によって、何が失われるのか?
・ディスレクシアの4つの原因と早期発見の方法・最新教育とは?
・英語・外国語はいつから、どのように教えるべきか?
・日本語脳・英語脳・中国語脳の違いとは?

……優れた業績により数々の賞を受賞した著者が、
その卓抜な成果を凝縮させた待望の論考!

●メアリアン・ウルフ
タフツ大学のエリオット・ピアソン小児発達学部教授、読字・言語研究センター所長。専門は認知神経科学、発達心理学、ディスレクシア研究。優れた業績により、アメリカ心理学会、国際ディスレクシア協会、アメリカ国立小児保健・人間発達研究所などより数々の賞を受賞している。本書も、読字に関する最良図書として「マーゴット・マレク賞」を受賞。


●目次
■ Part 1 脳はどのようにして読み方を学んだか?
第1章 プルーストとイカに学ぶ
第2章 古代の文字はどのように脳を変えたのか?
第3章 アルファベットの誕生とソクラテスの主張

■Part 2 脳は成長につれてどのように読み方を学ぶか?
第4章 読字の発達の始まりそれとも、始まらない?
第5章 子どもの読み方の発達史脳領域の新たな接続
第6章 熟達した読み手の脳

■Part 3 脳が読み方を学習できない場合
第7章 ディスレクシア(読字障害)のジグソーパズル
第8章 遺伝子と才能とディスレクシア
第9章 結論:文字を読む脳から「来るべきもの」へ
・・<日本語版向けオリジナル・テキスト追補>

レビュー
週刊文春、日本経済新聞ほか
立花隆ーー週刊文春「私の読書日記」
非常に面白い。
・・・文章を読んでその意味を取るという行為は、全脳をフルに使う驚くべく複雑な知的作業である。そのプロセスがミリ秒単位で明かされていく。

●山形浩生ーー『ビジネス スタンダード ニュース』
大プッシュ・・これはすごい本。
読む、という行為は、単純な情報獲得手段じゃない。この能力を身につけるために、人間の脳自体が変化する。
そしてその能力が新しい視点や深い思考の獲得を可能にすることで、ぼくたちの文化をも形成する。それを脳科学や児童心理学、歴史学、教育学など多岐の分野を縦横に使って説明した驚異的な本だ。

養老孟司ーー毎日新聞「日曜書評欄」より
一般人向けに書かれたものなので、脳に関するさしたる予備知識はいらない。言語系の教育に携わる先生たち、学ぶ生徒、さらに読書が苦手な人はいうまでもなく、多くの人に読んでもらいたい書物の一つである。そうすれば、安易に小学校で英語教育を、などといわなくなるだろうと、私は思っている

●竹内薫(サイエンスライター)ーー日本経済新聞・「目利きが選ぶ今週の3冊」
「読む」ことで人間の脳はどう変わってきたのか? 本好きにはたまらない疑問に明快かつ詳細に答えてくれる。★★★★(読みごたえたっぷり、お薦め)

●粉川哲夫(東京経済大学教授)ーー東京新聞・中日新聞「日曜読書欄」
・・ディスレクシアは、だからケータイメールを読むが本を読まない世代を否定しないのであり、かえって、そのようなデジタルテクノロジーと「分析と推論ができ、自分の考え方で文字を読む」ことが接合された場合には、まったく新しい表現や創造性が生まれる可能性を示唆しているわけだ。

●アルベルト・マングェルーー『読書の歴史 あるいは読者の歴史』などの著者
脳によって、いかに私たちが言葉の魔術師になりうるのかついての、面白く、包括的で、楽しく明快な記述が、ここにある。


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これは読まねば、、、と図書館の検索をかけてみると、市内に一冊あったのですが、「貸出中」の表示。

しかも7件も予約が付いていました。

私はすぐにその後の8番目に予約を入れましたが、まわってくるのはいつになることやら、、、。

う~、はやく読みてぇ~、とはやくも禁断症状気味の私は、買う事も視野に入れつつ検討しているのであります。

内容紹介にある、ディスレクシア(読字障害)というのは、字は読めるけどそれが意味とつながらないという障害で、

はじめて知った時は、「へぇーそんな障害があるのか、」と妙に感心してしまったものですが、ウィキペディアにもあるように

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%82%A2

結構有名な俳優(たとえば、トムクルーズやキアヌリーブス)や、著名人の多くが実はこの識字障害であることを知って私はさらに驚いたのであります。

そこらへんがどうなっているのかも書いてあるということなので、とても心ひかれる一冊なのであります。


「仮のハカセ」さんのお勧めしてくださる本は、いつも私の興味のドンピシャのところを突いてこられるので、思わずう~む、、とうなってしまいます。


少し前には、『思い出のマーニー』という本




を紹介してくださり、「どんなもんかな~」と軽い気持ちで借りて読んでみたのですが、読み進めていくにつれ、どんどん引き込まれ、

ノンフィクション派で、小説の類をあまり読まない私も、そのストーリーの緻密さ、深さにとても感動しました。

たかが児童文学と侮ることなかれ!実に深い内容で、考えさせられる主題がいくつもありました。
河合隼雄さんもご著書のなかで、この物語に関してコメントをされているそうです。

もしこの夏、なにか物語を読もうかと考えておられる方は、ぜひ、この「マーニーの思い出」読んでみてください。お勧めします。






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